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幻のジュリアーノ  02/09/13

夢をみた。
自分は飛んでいた。鳥、というよりは、蝶みたいにふわふわ。
すると前方に、リフィアがいた。
なんと大きな帆船の舳先に、ラナちゃんみたいに縛られてる。
けなげにも「大丈夫」だといってる。が、腹をたてる自分。
ん? 

つまり、自分はジュリオなのだ。
(飛んでることに納得する。と同時に、かなりまずいと思う。
だってジュリオほど無軌道なキャラはいない。
こいつにだけはなりたくない)
「ほんとに大丈夫?」 とか心配しながら、
とにかくどこかに着地しようと焦ってると、
甲板の後ろの方から、ダイス船長…じゃなくって、
ミケルがかけて来る! 
でも、全然安心できない!

案の定、リフィアの縄にとりついたミケルは、
おばかなことにどんどんほどいてしまうから、リフィアはまっさかさまに落ちてしまい、
縄一本でぶら~んとぶら下がった。
が、その縄はリフィアの首にぐるぐる巻き付いている。
わ~ん死んでしまった~と嘆きながら
自分(ジュリオ)はリフィアを抱きしめた。
すると、なんとか息はある。
自分(ジュリオ)はリフィアをかたく抱きしめた。
もうぜったいミケルなんかにリフィアをまかせられないっ!

…と、いまさらこんな夢をみなくたって、わかってるんだ。
あのあと(『聖女殉教』のあと)、リフィアとミケル、
うまくいってないんだろうなあ…。

『マゼンタ』を書いたあと、ルネサンスの時代を書きたいと思いたち、
かたっぱしから資料をあたりはじめた。
資料をあたるときハルナは、基本的に、
日本人の書いた本はさけるようにしている。
特に小説は、ほぼ読まない。引きずられるから。
だから資料はほとんど翻訳物の、時代解説本。
だが、これがあとで、思わぬ悲運を招く原因になる。

で、この時代、一番おもしろいと思った人物は、まちがいなく
ロレンツォ豪華王!このひと一押し!

…なんだけど、
ロレンツォはどうみても少女小説で主役をはれるキャラではない。
ということで、ロレンツォ豪華王の弟の、麗しのジュリアーノと、
ロレンツォ豪華王が育てた 芸術家ミケランジェロが、最終選考に残った。

一番いいのは、この二人を友達かなんかにすること。
でも、年代的に無理。
(ジュリアーノが殺されるのは、ミケルがほんの子供の時)

いろいろ調べるうち、次第に麗しのジュリアーノに軍配が上がりはじめ、
レオナルド・ダ・ヴィンチなんかもからめそうに思えてきた。
となれば、さよならミケランジェロこんにちわジュリアーノ。
一癖もふた癖もある素敵な兄さんロレンツォがいて、
ルネサンスがいちばん華やかだった時代、主人公は伝説的に麗しいし、
舞台は花の十五世紀のフィレンツェ! 
これが楽しい話にならないはずがない~。わくわくどきどき~・

そんなさなか、検索エンジンはヒットしたのだった。
ジュリアーノのことを書いた日本の小説に。その名も
『逆光のメディチ』by藤本ひとみ大先生。
私は、私の中のジュリアーノとレオナルドに、別れを告げた。

しかし、この時点ですでに資料調べに三ヶ月費やしていた。
いまさら他の時代には行けない。
ジュリアーノが暗殺されたあとに生まれた男子ジュリオが、
ミケランジェロといっしょにメディチ宮で育っている。
ん? これでいける??

でも、『マゼンタ』直後に私が想定していたミケランジェロの話とは、
彼がもう二十代で、伝説通りのどうしようもない同性愛好者で、
それより以前に芸術バカで、
ダヴィデ像の製作にさんざん悩んでいて、居候のなぞの少女がいて、
そこにちゃっかり型天才美少年ラファエロがおしかけてきて、
さらに、死んだとされた悪坊主(あいつ名前なんていったっけ)
が実は生きていて陰謀が…などというもの。

つまり、少女小説型の恋をするのは、ミケランジェロじゃないはずだった。
いくら十代に設定するとはいえ、かの天才芸術家ミケランジェロに、
少女小説型の恋なんかできるのか~?

というわけで、リフィアとミケルの仲が心配なんです。(いまだに)

夢の続き。
リフィアをなんとか助けた自分(ジュリオ)は、
ぐったりするリフィアを抱きしめてやった。
けっしてどこかの妖しい髪型をしたお兄ちゃんみたいでなく、
純粋に双子の妹が心配だったんです。
かわいそうに。なんであんなミケルとくっついてしまったんだろう。
幸せになれるはずがない。みんな作者のせいだ。
ミケランジェロなんてしょせん芸術バカ。
芸術と結婚するしかないのに…。
でも、抱いたリフィアが、なんだかとっても重い。
あれ? と~っても重い。
少女小説の主役の少女が、こんなに体重があっていいんだろうか? 
う、おしつぶされて、息ができない…。
リフィア、おまえどうしたんだ。重すぎ…重い…お・も・い…。

目覚めた私(はるな)の胸にどーんとのっかっていたもの。
それは、末っ子の可愛い右足でした。
(おかげさまでおととい三歳になりました~♪ 
…って喜びをわかちあってる場合か? いったいどういう寝相だ~)

夢。
ハルナはしょっちゅう夢を見る。かなり生々しい夢。
精神的に病んでいるひとは、生々しい夢をよくみるっていうけれど、
生々しい夢をみて、
すかさず起きあがりネタにしようとメモをとるハルナは、
まだ大丈夫?そろそろあぶない?
それともすでに、そうとうあぶない?(笑)

結局、紙一重なのかもしれないね。
ハルナが足を大地につけていられるのは、
この寝相の悪い子らがいるおかげ。
(でもこの子らのせいで、書く時間が思うようにとれないのも、
確かなわけで…(笑)

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