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2003年1月の1件の記事

NICU(新生児集中治療室)の思い出 03/01/09

六歳(年長)の長女が、足を骨折した。

私は完全に一人きりにならないと原稿が書けない人間で、
電車の中や喫茶店で書くなんて考えられない。
隣で子供がすやすや寝ていてさえ、その寝息が気になって
パソコンに集中できない。
だから、「おちびちび」がなにかで保育園をお休みすれば、
原稿も完全ストップ。
それが今回は、約一ヶ月に及んだ。

かなり遠い整形外科に、毎日通った。
かつて親指の爪があったところを、念入りに消毒。
痛がる長女を私が力ずくで押さえつけると、
不機嫌な老医者は、
「子供が我慢できないのは親が悪い~」と偉そうになじってくる。
私は、それでなくても仕事ができないストレスを抱えているから、
精神状態は、かなりまずいことになる。
対するおてんば長女も、じっとしてなければならないストレスを、
小さな胸いっぱいにかかえこんでいる。
師走のリビングルームは、日々、険悪な空気によどんだ。

これではいけない。

とりあえずレンタルビデオ屋さんの会員になった。
子守をしてくれる便利なビデオでなくて、
私もいっしょに楽しめそうなビデオをさがして、
20キロ近くある娘をだっこして、店内をぐるぐるまわった。
おかげでおもしろいビデオをいっしょにた~くさんみたよ。
『モンスターズインク』もよかった。
でも、なんといってもよかったのは
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』
泣きました。
ほんとに泣いたんだよ~久々にTVの前で涙しました。
でもこれは、わからないひとには絶対わからない。
特に、若いひとりものには全然わからんだろう。

ま、あんまりしんちゃんばっかりでもなんなので、
二人で図書館にいったら、
またまたたくさんの良い本にであうことができました。
あと、二人でお茶した喫茶店のケーキのおいしかったこと。
だいたい、娘とふたりでお茶するなんて初めて。娘と二人でお茶♪ 
な~んて楽しい♪
「もしケガしなければ、こんなおいしいケーキあるの知らなかったね~」
「あんなにのんびりしんちゃんもみられなかったね~」
確かに、ケガしたことは不幸で、めちゃめちゃついてなかった。
つらい日々だったけれど、
ケガしたおかげで、ま、いいこともすこしはあったかな。

あ、これと同じようなことが、前にもあったなあ。

三年前のこと。
四番目の子が、産まれて五日目に原因不明の高熱をだし、
生まれた産院からまっすぐ救急車で
総合病院の新生児集中治療室(NICU)にかつぎこまれた。

こんな新生児が熱をだすことなんて普通では考えられないわけで、
難しい顔をした各科の先生たちが、いろんな検査をしてくれた。
カルテをつくるために、子供の名前が必要だという。
まだちゃんと決めていなかったので、小児病棟の廊下で、あわただしく決めた。

保育器の中で、ぐったりしている三キロもない赤ん坊に対して、
産んだ私は、100パーセント責任を感じていた。
すこしは仕事を休むべきだった…
パソコンの電磁波が悪かったのかもしれない…
悪いふうに悪い風に考えてしまうものです。
もしこのままこの子になにかあったら、
窓からパソコンを投げ捨てて、金輪際仕事はしないと決めた。
なにしろ産後すぐということもあって、
すごく思い詰めてました。
思い出すのもつらい日々。

何日か過ぎて、熱も下がってきて、
おそらく大丈夫だろうということになって、
ようやくまわりがみえてきました。

新生児集中治療室というところはね、
消毒薬臭くて、機械だらけ。
保育器の中で、
手のひらにのるような子どもたちが、
チューブとコードとばんそうこうだらけになりながら、
声もなく横たわっているところで、
みんな、とりあえず必死で心臓を動かしている。
子どもの父母だけが、時間指定で10分ほど部屋に入れるんだけど、
我が子に指先でさわることしかできない人も多い。

でも、先生や看護婦さんたちがいつも優しく励ましてくれてね。
そこにはいつも、ディズニーの楽しい音楽がかかっているんです。
それからね、保育器の上に可愛いぬいぐるみがおいてあるんだけど、
それがみんななぜかうつぶせに倒れている。

つまり、ぬいぐるみの顔がみんな、
赤ちゃんの方をむくようにおかれているんです。
もちろんそんな小さな赤ちゃんには、ぬいぐるみの顔なんか見えないのに。

(ああ、こんな世界があるんだなあ)

いっしょうけんめい生きようとしている小さな赤ちゃんたちがいて、
その子の生命力の強さを祈るしかない両親がいて、
ディズニーの音楽が静かにかかっていて、
うつぶせにおかれたぬいぐるみたちが、じっと見守ってくれている世界。
いまでも、あの静かで優しい世界を思うたびに、
ややもすれば見失いがちな「子育ての初心」に帰ることができる。
いともたやすく。

もしあのつらい日々がなければ、
あんな世界が身近にあることを、一生知らなかっただろう。
なんともつらい日々だったけれど、いいことも、少しはあったかな。

(ちなみに四番目の子は何事もなかったかのように全快、
十日後に退院し、その後人並み以上に元気にやっております。
パソコンも無事生き延び、
『アレ伝』が五巻で投げ捨てられることもなかったわけで…
あの高熱はいったいなんだったんだあ?)

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