パーパ! 05/06/11
編集部からまとめて送られてきたお手紙の中に、
一目みて、「ひえ~」
パーパ!
このはがき、
ヴァチカン美術館のピッツェリアの中で書いて、
そのまま投函してくれたらしい。
ヴァチカンの消印だ! パーパ(法王ヨハネパウロ二世)の切手だ!
カトリックでもなんでもない私がこんなことを書くのは
とっても不謹慎にきこえるかもしれないが、
私は、この人が、とても好きでした。
だから、
死期が近づき、欧米報道が特番体勢に入ると、
ず~っとCNNを、見続けていた。
幸い、パーパ(法王)が危篤だと発表されてからも、
パーパはなかなか亡くならず、
特番は延々と続き、
おかげで、パーパの懐かしい映像、パーパと交友のあったひとの話が、
延々と続き、
パーパのやってきたことが、くわしく紹介されて、
私は、とっても満足だった。
ニュースキャスターとゲストが
”he was a handsome guy,wasn't he?"
"sure,he was ! "
なんて会話をなんどもするのが、うれしかった。
だから数日間、ずうっとCNNをみていた。
葬儀にいたるまでも、葬儀中も、葬儀が終わってからも。
「ねえ、これ葬式でしょ?ごはん中はよそうよ~」という
子どもの泣き声もなんのその。
CNNも、いろいろわかりやすく解説してくれたし、
なにより、
中世以前にもどったような、ふしぎな儀式としきたり、
建築、服装、装飾品のオンパレードを、
見逃すことはできない。
重ね重ね不謹慎な発言で、まことに恐縮だが、
こんな機会じゃないと、みられないものばかり!
「ねえねえすごいと思わない?
このスイス兵の制服は、ミケランジェロがデザインしたんだよ」
「…」
ようやく熱が冷めかけたところに、
いきなり、このはがきが舞い込んできた。
パーパ、
「漁師の指輪」をはずしたあなたが、
いまも私たちを心配そうに見守られていることがわかります。
でも、世界中で、特に、若い人たちが、
あなたのしてきたことをたたえて、拍手し続けました。
平和をねがうひとがこんなにたくさんいるということを、
実感できました。
けして忘れません。
「戦争は、人間のしわざ」
(で、このはがきを編集部あてにくれたC子さん、
メール戻ってきてしまいます。連絡乞う)
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コメント
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Mercyさま、丁寧にありがとうございます。
そういえば、私アメリカ留学中に黒いポケット英和辞典を、教科書と一緒に持ち歩いていたのですが、
これをよく聖書と間違われて、
「クリスチャンなら、今度聖書を読む会に参加しなよ」とさそわれ、
結局ことわりきれず、参加して、結構おもしろい友人ができましたが、
さて、あれはいったいプロテスタントだったのか、カトリックだったのか…(笑)
いまだに、国際欄などの「法王がなになにした…」なんて記事には、
めざとく反応してしまうのですが、
ベネディクトという名前をみるたび、
「そうだ、パーパじゃなかったんだ」
と、先代を懐かしんでいます。
マザーテレサと、いったいどんなこと話されてるのか、
オンラインでつないで中継してもらいたいなあ(笑)
投稿: まだむ | 2006.03.06 11:57
いまさらですが。。。
アメリカがカトリックの国というのは
ちゃいますねん。
アメリカは、プロテスタントの国です。
アメリカでは、カトリックは差別されて
来た歴史があります。
アメリカで、「クリスチャンです」といったら
たいがいみんなプロテスタントだと思って
話しかけてきます。
でも、カトリックだとわかると、少し
引きます。
アメリカの成功する人はWASP。
ホワイトアングロサクソンプロテスタント。
歴代の大統領は、ケネディ大統領を除いて
全員がプロテスタント。
ケネディ氏も、「あいつはカトリックだから
絶対無理」といわれていたくらいです。
もちろん、アメリカのどこの街にも
カトリック教会はありますが、
貧しい移民向けが多いのがカトリック。
メキシコやイタリアなどの移民たち。
パーパの懐かしい話から、このコメント
を読んで、話はずれましたが。。。
パーパ最高です!
仲良しのマザーテレサとともに、
見守ってくださっていることでしょう。
Mercy
投稿: Mercy | 2006.03.05 23:40
きゃ~c子ちゃんだ。
メール了解です。ではまたのちほど♪
投稿: まだむ | 2005.06.22 11:00
まだむこぼれだねさま、おはようございます。
う、噂のC子です…記事に気付くのが遅くなってしまって申し訳ありません…昨夜yahooメールの方にメールさせていただきましたのでよろしければご確認下さい~
投稿: C子 | 2005.06.22 06:19
RAYさま。
そうそう、ABCやCNNがずうっと法王危篤の特番を続けていた時、
NHKの七時のニュースは、桜前線や甲子園…。
平和であることは、ありがたく思いましたが、世界中がこんな雰囲気でいるってことを、
日本だけ知らなくていいのかなあと、ちょっと心配に…。
世界史では「教皇」と教わってたりするから、
「法王」とややこしいですよね。
そういえば『ゴッドファーザーpart3』も、法王暗殺ものでした。
コンクラーベに集まった枢機卿が、いろんな前歴の持ち主だという記事がおもしろかったです。
みんないろいろあって、神の道に入ったんだなあ。
ネストリウス派の話おもしろそう。「街道をいく」ですか?
投稿: まだむ | 2005.06.16 12:33
こんにちは.
前回アメリカに来たときは飛行機の中で「教皇暗殺」なんて物騒な
タイトルの小説を読んでいたのですが(事実をベースに大幅に脚色),
到着してみるとテレビは教皇一色.びっくりしました.
ホテルの隣にカトリック教会があったのですが,ここでもミサが
開かれていて,その様子がテレビにも映っていました.
アメリカってカトリックの国なんだな~ってつくづく感じました.
ちなみにカトリック教会のホームページを訪ねてみると,「法王」では
なくて「教皇」と呼んで欲しいと書かれていますね.NHKを始めとする
ほとんどのメディアが「法王」と呼んでいるのであまり知られていない
ようですが.
ドイツから教皇が選ばれたのもびっくりで,ドイツでカトリックという
イメージはほとんど持っていませんでした.
司馬遼太郎の著書でネストリウス派の帰化人が7世紀に日本に来ていたのでは
ないかという記述があるのを見つけてまたびっくり.京都大秦の三柱鳥居が
それに関係があるのではないかと(三柱鳥居はダビデの星をイメージしたもの
という説も有力).
まだまだ勉強すべきことは多いです.
投稿: RAY | 2005.06.16 04:16