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「だいじょうぶよ」 05/11/16

美智子さまが、まだ皇太子妃殿下だったころ、
つくば科学博を訪れ、私の働いていたパビリオンにもいらっしゃった。
もう、二十年も前のことだ。
科学博も半年の期間を終え、もうそろそろ終了という日のことだった。

私はそのとき、
迷路のように広いパビリオンの、一番奥まったうす暗い展示コーナーで、
ひとり、立っていた。
立っているのが、私の仕事だった。展示物だけではいかにも殺風景なので、立っている。
それがコンパニオンにあたえられた仕事だ。

その日、
歩数まで数えるような、入念なリハーサルの後、
警備が先導しながら、ぞろぞろと皇太子ご夫妻ご一行がきた。
まさに、秒刻みのスケジュールである。
私は、いつものように微笑みながら、礼をした。
皇太子ご夫妻は順路にそって、館長に説明を受けながら、
ほとんど展示物の一部と化している私の前を、さっさと通り過ぎていくはずだった。

すっと、美智子さまひとりだけ、私に近づいてきたから、
なにごとかと思ったら、
じっと私をみつめ、優しくおっしゃった。
心のこもったことばだった。

「半年間、ほんとうにごくろうさまでしたね」

私があまりこの話を他人にしないのは、
このとき感じた感覚を、うまく表現できないからだ。
なんで、なんの縁もない赤の他人を、ここまでいたわることができるのだろう。
信じられない包容力だった。なんの返事もできなかった。
「こんな人間が、この世の中にいるんだ」
自然に対して宗教心を感じることはあるが、
生きている生身の人間に感じたのは、あの時だけだ。

美智子さまの――ひいては、皇族ご一家の幸せを願わずにはいられないのは、
そんな遠い日の思い出があるからだ。

昨日の朝、美智子さまは嫁がれる紀宮さまを抱きしめ、
「大丈夫よ」と、繰り返されたそうだ。
ニュースできいた私は、すぐさま隣にいた長女をぐいと抱き寄せ、
繰り返した。「だいじょうぶよ!だいじょうぶ!」

当然、
美智子さまの「大丈夫」には、遠く及ばない。
私も可笑しかったし、娘もげらげら笑いだした。

でも、娘はしばらくそのままにこにこしながら、
私が繰り返すのを、心地よさそうにきいていた。
「大丈夫よ。大丈夫」

記者会見が終わって新婚のふたりが退席するとき、
紀宮さまが、黒田さんに前をゆずるため、
一歩下がって自分の前を通り過ぎるのを待つシーンがあった。

それは、車から先におりた美智子さまが、
一歩引いて、天皇陛下が降りるのを待つ姿と、まったく同じだった。

ああ、紀宮さまも、ようやく良き伴侶を見つけられたのだなあ。

きっとふたりは、
お父様お母様のような、仲むつまじい夫婦になるに違いない。
そのことが、まるで身内のことのようにうれしかった。

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