« 訃報 柳宗民先生 06/02/22 | トップページ | 「落とし前」をつける  06/02/26 »

cool beauty  06/02/24

思い出したのは、アルベールビルのオリンピック。(古いなあ)
伊藤みどりが、銀メダルをとったときのこと。

伊藤みどりは、とにかく必死。一生懸命。リンクの上でがむしゃらにがんばりまくった。
でも金メダルをさらっていったクリスティ・ヤマグチは、憎たらしくなるほど優雅だった。
余裕の微笑みを浮かべながら滑っていた。
あの優雅さは、「必ずできる」という、いかにもアメリカ流の、
暗示にも似た自信からきていた。
日本人には、無理だと思った。かなわない。精神がやわなのだ(よくいえば繊細)
どれだけたくさん練習しようが、
これほどの自信を持てる日本人が、現れるはずがない。そう思っていた。

今朝。
コーエンがこけ、スルツカヤがこけても、荒川はこけなかった。
自信に満ちていた。憎たらしくなるほど優雅だった。
楽しそうに微笑みながら、最後まで完璧に優雅だった。
cool beauty。
日本にも、いよいよこんな女性が現れはじめた。う~~ん素敵だ!

« 訃報 柳宗民先生 06/02/22 | トップページ | 「落とし前」をつける  06/02/26 »

コメント

私、今回開会式にも大きな拍手をおくりました。すばらしかった~
だから今夜は午前四時起きして閉会式です。おやすみなさい~♪

あと、「小憎らしいほどの~」とかも言いますね。
おお、そこまでやるかい、すごいじゃないかってほめる時に使いますね。
言葉遣いは本当にむづかしいです。
わたしも、「わー逆に使っちゃった~」とか、
「ひえ~勘違いして覚えてた~」とか、この歳になっても冷や汗かくことしばしばです。

荒川選手は本当にすばらしかったです。
試合は一度だけ、その一度に、技、心ともにベストを出せたからこそ、取れた金メダルだと思います。
私も人情的にはスルツカヤに勝たせてあげたかった・・・コーエンも万年銀じゃかわいそうだし・・・
ただ、フィギュアだけでなく、すべてのスポーツにおいて、その時にベストを出せなかった者は残念ながら勝者にはなれません。非常に過酷な世界です。
過去にも未来にも、全選手がベストを出せた試合はおそらく存在しないでしょう。だからこそ、勝者にも、敗者にも、心から惜しみない拍手を送りたいと思っています。

yahoo辞書の「大辞泉」より抜粋。
にく‐らし・い【憎らしい】 [形]にくら・し[シク]
1 気にさわって許しがたく思うさま。ひどくしゃくにさわるさま。にくい。「言い方がいちいち―・い」「私を捨てたあの人が―・い」
2 気にさわるほどすばらしい。にくい。「―・い心配り」

文末に「う~~ん素敵だ!」とあるので、この場合の解答は2。

今プルシェンコが滑ってます。さすがです。うっとり。四年後の高橋君に期待しよう!

追記:
一番最後の文、荒川個人に対しては、でした。修正させていただきます。

スポーツを愛する者として発言させていただきます。
全身を使って選手達は一生懸命表現してるし、大会に向って練習し、練習し、練習を重ねてくる選手たち。その素晴らしい表現に憎む感情って沸くものでしょうか。

僕個人的には荒川の優勝、あまり盛り上がっていません。
なぜならコーエンやスルツカヤが失敗したからです。
頂点を争う三者がそれぞれにベストを出し尽くし、それぞれに悔いの残らない素晴らしい演技を見せ、それで荒川が優勝したのならば、僕の中ではものすごい感動として残ったでしょう。
荒川におめでとうというよりも、サーシャとイリーナに対する「残念」と言う情の方が強かったと思います。

荒川の優勝に対しては、純粋におめでとうと言いたいですけどね。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: cool beauty  06/02/24:

« 訃報 柳宗民先生 06/02/22 | トップページ | 「落とし前」をつける  06/02/26 »