拝啓 学食のおばちゃん様 06/03/06
さすがは、ほぼ男子高校、
まったくしんみりとした瞬間がない、楽しい卒業式でしたね。
80歳になられる同窓会の「ばんから~」な先輩の登場も痛快でしたし、
うちの長男の親友でもある、もと生徒会長くんの答辞も、爆笑感動ものでした。
(彼ってほんとうにtalented♪ 将来が楽しみ)
「…私たちの食欲を三年間満たして下さった、学食の方々」にも
きちんとお礼のことばがあり、感心しました。
一年生のいつごろからか、長男は、我が家のカレーを食べなくなりました。
きけば、毎日、昼、学食でカツカレーを食べているとのこと。
え~っ。
毎日毎日カツカレー?サラダもいっさいなし?「カツ」カレー?
いくらおいしいとはいえ、食べ盛りとはいえ、ちょっと問題あるでしょう!
AランチだってBランチだってあるのに。
しかし、
結局長男は三年間、あなたのカツカレーを食べ続けました。
ええ、そういうこなんです。
そしてとうとう最後の日、
あなたは、長男が払おうとしたお金を、受け取らなかったそうですね。
「おばちゃんがおごってくれたよ」と、長男は、感無量なようすでした。
卒業式のあと、長男がみせてくれた卒業アルバムの中に、
とびきりの笑顔のあなたがいました。
「ほら、このおばちゃんだよ」
結局、一度もおあいすることはありませんでしたが、
この三年間、
あなたが三分の一、私が三分の二、
分担して、
あの子の食欲を、日々満たしてきました。
私たち、よくやったと思いません? あの子、とってもたくましくなったもの。
あなたとの共同作業がうまくいったこと、私は、心から誇りに思っています。
個性豊かな先生方や、たくさんの優秀なお友達にも恵まれ、
とにかく楽しい高校生活だったようです。
三年間、おいしいカツカレーを食べ続けたことも、良い思い出でしょう。
本当にお世話になりました、と、
すてきな笑顔の写真に、お礼をいいます。
あなたが長男に与えて下さったのは、
三大栄養素よりも、もっと大切なものかもしれない。
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