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人は運命から逃れられない 『ポンペイの輝き』その2 06/05/19

Img_pompei
さてさて、
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている、
展覧会『ポンペイの輝き 古代ローマ都市最後の日』に入場。

ポンペイの遺跡は、すごいです。
なにがすごいかというと、
たとえば、
きれいなエメラルドのネックレスが展示してあるとすると、
「このエメラルドのネックレスを持っていたのは、
この街区の、ここらへんで倒れていたご婦人で、
多分、逃げていた途中で、
彼女はその他にも、こんなものも持っていて、
まわりには、こんなひと(たとえば子供とか、奴隷とか)もいっしょに倒れていた」
みたいなことがわかるのです。

もっとすごいことには、
その人の「亡骸」もみることができること。
遺体が、火山灰の中で埋もれ、やがて空洞となり、
発掘するとき型にとると、
うずくまったそのままの姿があらわれるのです。
これは、衝撃的です。
「この人が持って逃げようとしていたんだ」
他の古代文明展では、考えられません。
いままでに1000体を越える「亡骸」がみつかっているそう。

2000年近く前、
確かにこの町で、人々が、それぞれの人生を生きていたのです。
ところが、
西暦79年8月24日昼過ぎ、突然、大噴火におそわれ、
身の危険を感じた人々は、
それぞれの一番大切な財産をもって、なんとか逃げようとしたのです。
親の形見だったかもしれない。

ある男性は、外科医療の器具一式をもっていました。
武器をもっていた男性は兵士らしい。
財布の中にいくら入っていたかもわかります。

高貴な女性が剣闘士宿舎で亡くなったのは、
いったいどういういきさつがあったんだろう。

展示の中でも、
3、4才くらいの子供の亡骸は、目鼻立ちもかなりはっきりわかって、
本当に痛々しい。
いっしょに倒れていた二人の大人は、
おとうさんとおかあさんなのかな。
こわかっただろうね。

貴金属をみるだけでもすばらしいです。
エメラルドがきれいだったなあ。
金細工なんかも、
さっき道玄坂ですれ違った「おねいさん」が身につけていたといわれても、
違和感がないくらい、きれいで斬新。

それに、私の好きなローマ時代の古ガラスをたくさんみることができました。
水差し、香油入れ、髪留め。

もう、
最初から最後まで想像力をかきたてられっぱなし。
頭の中がたいへんなことになります。
素敵なカフェBunkamura ドゥ マゴ パリで図録をみながら、クールダウン。
このカフェはいいなあ――渋谷の隠れ(避難)場所をひとつみつけたぞ。

町が、そのままそっくり封印されたポンペイ。
ぜひ行ってみたい遺跡のひとつです。

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コメント

kyara-mamaさまご無沙汰申し訳ありません。
あの倉庫はすごかったですね。
ぜひ現地にいちど行ってみたいです。
ということで、
この春からラジオのイタリア語講座ききはじめました。
が、いやはや…脳味噌かたいよう~(涙)
歳を感じてます。もっと若いうちに始めれば良かったわあ。

今日娘と行ってまいりました。
この四半世紀で随分発掘が進み、いろいろなことがわかってきたようですね。
ポンペイ以外の町での被害も生々しく再現されていて、
特に、海へ避難する直前に、倉庫で300人近く亡くなっていたのは衝撃でした。
普賢岳の報道で火砕流の恐ろしさを知りましたが、2千年の時を越えて、当時の人々の恐怖の声が聞こえてきそうでした。
遺跡の整備も進んでいるようですので、是非また行ってみたいです。

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