靴が脱げたら 07/09/22
小2の三男坊は、足が速い。
今年の運動会でも、余裕の一位…のはずが、
靴が脱げた。まさかのビリ。
まわりにいた母友達は、私を責めた。
「ちゃんとした靴を履かせないのが悪い」
うん。責任感じてます。
ところが、家に帰ってこのことを話したら、
次男が不思議がった。
「靴が脱げた?…で、拾いにもどったの?」
実は、一番になったら、ポケモンの新しいソフトを買うことになっていたのだ。
でも、三男坊は、脱げた靴を拾いにもどって、はき直してゴールした。
「おれならそのまま裸足で走るね」
ああ、
確かに次男だったら、そのまま裸足でゴールを駆け抜けただろう。
ソフトはほしいし、伝説になりたいタイプ。
「どうかなあ」と長男。
長男は、ソフトはほしいが、笑いものにはなりたくないタイプ。
ソフトは次の機会にまわし、間違っても裸足では走らない。
「裸足で走る!」と、長女。
なにしろポケモンの新しいソフトがかかっていたのだ。
で、裸足で走らなかった三男坊だが、
けして、ポケモンの新しいソフトをあきらめたわけではない。
三男坊は、靴が脱げてしまった瞬間、
とっさに判断したのだ。
どっちみち、母親はポケモンの新しいソフトを買ってくれるだろう。
脱げてしまうような靴を履かせていた責任を感じた母親は、必ずソフトを買う。
はたして彼は、
裸足で走ることもなく、
一位になることもなかったのに、
ポケモンの新しいソフトを、見事に手に入れた。
ひょんなことで、
誰が一番かしこいのか、
わかることがある。今日がその日だ。
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