賢治先生の手帳 07/11/02
平塚市美術館で開催されている、
「絵で読む宮沢賢治展―賢治と絵本原画の世界」
そう、けっこうすてきな美術館なの。ドラマのロケ地になったこともあるとか。
最初に思った。
大きな奔放な字を書くひとです。手紙も原稿も、字がのびやか。
だから、かの「雨にも負けず手帳」も、想像していたより大きい手帳でした。
(字が大きくみえるのは、手帳がもっと小さいからだと思っていた)
なんと実物です。これがみたかったんだ~。
長男として生まれた宮沢家が、質屋などやっていてかなり裕福で、
賢治が反発を繰り返していたことがよくわかり、
作品に対する見方がまた変わりました。
結局、家業は次男が継ぎ、
家を出た賢治は後半生、貧しい農民たちのために身を粉にして働き、
37歳で病没。
「雨にも負けず」は、療養中に、自分のために書かれたもの。
そうかあ。
後半の展示は、賢治の絵本の挿し絵の原画展。
圧倒されました。
有名な作家さんたちの原画がずらり。
いわさきちひろ、村上勉、牧野鈴子、三橋節子、
和田誠、安野光雅、朝倉摂、棟方志功…
中村道雄の組み木絵もあるし!
これだけたくさんの個性があつめられているのに、
みんな、あの独特な宮沢ワールドを描いているので、
会場内が、ふしぎな統一感で満たされている。
これで入館700円は、お得すぎだあ。
けっこう広めの無料駐車場があるのですが、11時前には満車!
館内には、けっこうすてきなレストランもあります。
この企画展示、こののち、下関、静岡、新潟、天童をまわるそうです。
おすすめです。