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朝日朝刊連載『麗しき花実』 09/09/15

朝日新聞で連載していた『麗しき花実』が先日完結し、
今日の朝刊に、筆者の乙川優三郎先生のあとがきが掲載されました。

毎朝、朝刊が配達されるのが待ち遠しかったのは、
ほんとに久しぶりで、
終了したのが残念なのも、ほんとに久しぶり。

最初は「丹青?」「蒔絵?」「???」の世界だったが、
マニアックな世界に、すぐにどっぷりつかりました。

なにか事件らしいことが起こるわけでもなく、
時代の混乱に翻弄されるわけでもなく、
武芸に堪能な人が登場するわけでもなく、
そのうえ女性が主人公…蒔絵師??

そんな時代小説ですが、私はひたりました。
なんといっても、静かで精緻な筆遣いがすばらしい。

私はついつい文章を斜めに読んでしまうくせがあるのだけど、
この連載小説だけは、
一字一句たどりながら、ときには声に出しながら、
じっくり読みました。
日本語って、こんなにも美しい言語なんだなあ。

余韻にひたっていたけれど、
今朝のあとがきを読んで、続編(松江での再会)に期待してしまう私でした。
理野の生き方を、応援せずにはいられない。

本物の蒔絵もぜひみてみたくなった。
原羊遊斎のものは東京国立博物館にあるみたいだ!

乙川先生、
素敵なアサドク(朝の読書タイム)を、ありがとうございました。
あ~早く本にならないかなあ。

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